自転車は浸透していると感じたとき
その昔、まだクロスバイクに乗っていたころ。
秋川まで初めてポタリングに出かけ、途中の酒屋さんの前で休憩した。
すると、お店からおじさんが出てきて、
「これって、高い自転車だろ~」
と話しかけられた。
10万円ぐらいと答えると、
「へぇ、高いんだね~」とびっくりした様子。
どこから来たのか聞かれたので、国立と答えると、
「遠くから来たんだねぇ~」
と、これまたびっくりした様子。
まるで、バイシクルクラブ誌の某女史のネタみたいで、とても楽しかったのでした。
* * * * * * * *
それから1年半して、同じ道を走っていて、同じ場所で休憩してたら、同じ人に声をかけられた。
「これって、高い自転車だろ~」
お、またですね。
えぇ、そうなんですよ。
「お、ちょっとまてよ、
最近、自転車に詳しいんだ。
この自転車は30万円はするな」
へ?
いえ、そんな滅相もございません。
たかが10万円の自転車でございまして…
「へぇ~、そうは見えないなぁ」
ありがとうございます。
・・・
なんだか前と会話がずいぶんと違うなぁ…
「いやね、この間は80万円の自転車がきてさ、
そんな高い自転車欲しいのかい?」
そりゃ欲しいです。
お金出せるかは別ですけど…
「君の自転車、もっと高く見えるよ、うん」
いや~、それほどでも。
多分、新品のタイヤとオープンプロのリムだからか・・・
ま、いいか。
自転車も浸透してきたな~、と感じたときでした。
* * * * * * * *
その後も、あきる野台地にあった進駐軍の飛行場の話とか昔話など会話は続きました。
そのうち、
「え?
結婚してる? 子供ができたばかり?
あんまり自転車ばっかりにお金使うなよ。
離婚されちゃうぞ、アハハ」
ありがたくご忠告承りたいと思います。
いや、真剣に。
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